航空券の手配をしよう：　６．シートリクエストをしよう

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航空券の手配をしよう：　６．シートリクエストをしよう

>> 事前座席指定できるの？
>> 飛行機の機材・シートマップ
>> おすすめの座席はどこ？

たとえば同じエコノミークラスでも、どの席に座るかで快適度がずいぶん違ってきます。席の好みは人それぞれですが、確かに人気の座席はあるのでその席をどう確保するか？がシートリクエストのポイントになりそうです。

事前座席指定はできるの？

予約している運賃クラスによって、事前座席指定ができるかどうかは変わります。現在のところ、正規割引航空運賃は多くの場合可能ですが、ディスカウントチケットでは出来ない会社が多いみたいです。詳しくは予約先に確認してみましょう。

また、原則的にリクエストは予約を申し込んだところに入れるので、旅行会社であれば旅行会社へ、航空会社であれば航空会社に連絡をするのがマナーです。

さらに予約した運賃やマイレージ会員のステータス（上級会員）によって、同じ便でも予約できる席が変わってきます。普通運賃や上級会員はより条件の良い席が確保できるようになっています。

座席予約のポイント

・自分が乗る飛行機の機材や座席配置図（コンフィギュレーション）を手に入れる
・エコノミークラスの場合、全ての席が事前に選べるわけではない（バルクヘッド、EXIT ＲOWなど）。
・座席の変更は何度でも可能。
・幼児連れは通常２階席を指定できない（※航空会社によって年齢制限が違います）。
・普通運賃、マイレージ上級会員のみが選べる席がある。
・シートだけビジネスの席がエコノミーでも選べるケースがある。
・すでに座席指定済みでも、チェックイン当日に空席があればより良い席に変更が可能。
・当日カウンターでは搭乗率を確認しよう。もし乗客が少ない場合は、周りにあまり人が座っていない席を指定するのもひとつの方法です。

飛行機の座席指定をする時によく使う用語

ワンポイント:　どうしてビジネスクラスはＣクラスと呼ばれているの？

航空会社の予約端末では、ファーストはＦ、ビジネスはＣ、エコノミーはＹというようにコード分けされいて、これを受けてビジネスクラスをＣクラスと呼んでいます。また、業界用語でＣを"チャーリー"ということもあり、（詳しく知りたい方は「旅のデータバンク」を見てくださいね）、席だけビジネスクラスのことを、"ニセ　チャーリー"なんて呼び方で呼んでいる人もいるみたいです。

ではなぜＣクラスと呼ばれるかというのは、ゆりの個人旅行手配カルテの2004/10/22「Ｃクラスの意味」をご覧下さい。

ここでは飛行機の座席に使われる用語について少し説明しましょう。これだけでも英語で覚えていると、海外の空港で座席の交渉をするとき話が上手く運ぶんじゃないかと思います。

Seat Assignment（シートアサイン）　座席の割り当て
Window（side）Seat（ウインドウ）　窓側の席
Aisle（アイル）　通路側の席
Exit Row（エグズィット　ロウ）　非常口近くで、前に座席がない座席列。足元がゆったりしているため人気はかなり高いが、緊急時にフライトアテンダントの手助けをしたり、外国の航空会社では英語が話せないと座れない。こども不可。
Bulk Head（バルクヘッド）　スクリーン下や目の前に壁やついたてがある席。足元が広い場合が多く子連れに人気。バシネットを装着する場所なので、バシネットをリクエストしている赤ちゃん連れが優先。通常は事前指定不可ですが、リクエストは受けてくれる会社が多いようです。また、アームレストが上がらないので、子どもを横に寝せたい場合は不向き。

Configuration（コンフィギュレーション）
座席配置図　航空会社のＨＰで調べるか頼んでFAXを送ってもらう。＝Seat map（シートマップ）シートマップを見ながら座席指定をすると指定しやすい。

シートだけビジネス席　これもFITに慣れてきた旅行者に人気の座席。飛行機にエコノミークラスとビジネスクラスの座席があるのに、予約はエコノミークラスしか設定がないと（モノクラス）、ビジネスクラスの席が余ってしまいますね。そのビジネスクラスの席をエコノミークラスの人に開放する（Ｃ席開放）のが、シートだけビジネス席です。あくまでもシートだけがビジネスで食事はエコノミーです。ハワイやグアム、サイパン線にこの席の設定がある機材が就航しています。優先度は普通運賃や航空会社のマイレージの上級会員が高いのですが、ディスカウントチケットでも座れる場合もあります。子連れでこの席に座れれば最高ですね。自分が乗る飛行機にもしこのＣ席開放があるのなら、狙ってみる価値大です！

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飛行機の機材・シートマップを調べよう

もっと知りたい！？
飛行機の機材については「ＡＬＬ　ＡＢＯＵＴ　飛行機」が詳しいので関心のある方はのぞいてみてくださいね。

ワンポイント
機材は予定であり直前に変更される場合も多く見うけられます。航空会社によっては、乗客が事前座席指定していた座席を機材変更などの理由により連絡もなく別な番号に変えてしまい、出発当日に空港カウンターで座席番号が変わってしまったことが分かった…などということもよくあります。

まず初めに自分が予約した便の機材を調べましょう。機材とは例えばボーイング７４７とかエアバスA300とか飛行機の種類のことで、路線によって機材が変わってきます。

予約先（航空会社や旅行会社）に問い合わせると予定の機材を教えてくれます。
また、eツアーなどスケジュールを照会すると機材も分かるサイトがあるので、こういったサイトで調べてみてもよいでしょう。

ただし、例えばボーイング７４７でもその種類は多岐にわたり、また航空会社によって仕様が違うので、座席の配置（コンフィギュレーション）も変わってきます。

日本航空のケースではL07とかK16とかS05など、コンフィギュレーション別にコードが付いていて、またシートにテレビが付いているかなど、詳しく知りたい方はこちらもＪＡＬに問い合わせれば教えてくれます。

自分が乗る飛行機の機材が分かったら、次はシートマップ（座席配置図）を手に入れます。全ての航空会社でシートマップが公開されているわけではないので、HPなどで手に入らない場合は、直接航空会社に連絡をしてFAXをもらうか、口頭で説明してもらうかになります。

＊就航機材は一例です。詳しくは航空会社へ問い合わせください。

JAL,ANAの場合、現在のところ残念ながら日本のHPでは公式のシートマップは公開されていません。ただしHPで予約をすすめていくとシートマップが表示されるので、それである程度は参考になるかと思います。JALのコンフィギュレーションは以前、個人のサイトでかなり良く出来ていたものがあったのですが、今は閉鎖されて見られなくなっています。

☆２００４年８月現在　ひろ２さんがJALのシートマップを公開されています。搭乗便のコンフィギュレーションをJALで調べてからこちらのサイトのシートマップを見ると事前座席指定のたいへんよい参考になりますので、JALに搭乗予定の方は一度試してみてくださいね。

同じくひろ２さんより：ANAのシートマップはこちらへ。

就航機材の確認方法

ＡＭＥＸ　Ａｉｒ，Ｃａｒ＆Ｈｏｔｅｌ　Ｒｅｓｅｒｖａｔｉｏｎｓ
アメックスの公式ＨＰで、ここでスケジュールを照会すると就航機材がでてきます。

その他のシートマップ検索サイト

SeatGuru.com　　おすすめ！
AA,CO,DL,NW,UA,USのコンフィギュレーションが見られます。このサイトの良い点は機材別のおすすめシートやアームレストが上がるが上がらないか？や、トイレの近くだから人の出入りが多くて落ち着けない・・・など座席ごとにかなり詳しく書いてあるところです。

Seat Expert.com
AA,AC,BA,SQ,CX,LH,QFのコンフィギュレーションが見られます。こちらもGoodSeatやBadSeatが図解してありとても見やすいです。

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おすすめ座席はどこ？

飛行機の座席は人数構成や飛行時間、搭乗率によっておすすめの場所も変わってきます。また、座席の好みは人それぞれ（窓側がいいとかトイレの近くがいい・・など）なので、一番のオススメはやはり何度か飛行機に乗って自分なりの"お気に入り"の場所を見つけることでしょうね。

ゆりが好んで指定する場所は…
・なるべく前方の座席（飛行機を降りるのが早くなり入国審査も早く受けられるから）
・バルクヘッド（近距離便のみ）
・座席列の一番後ろ（後ろに座席のない席）　シートを後ろへ倒しても後ろに人がいないので気にならないから
・飛行機最後部の２席だけの列　２人であればこの席も少しだけ周りが広いのでおすすめ
・Ｃ席開放席
・周りに人がいないエリア　　後で席をたくさんゲットできるので。

バルクヘッドの落とし穴

人気のバルクヘッド席ですが、実はちょっとした落とし穴があります。

ほとんどの飛行機では先頭座席列の席（バルクヘッドやExit Row）などは肘掛け（アームレスト）が上にあがりません。そうすると、こどもが寝てしまったとき、横になることができないのです。

グアム・サイパンなどの近距離便はそれ程苦になりませんが、飛行時間が長いとこどもも親も疲れてしまい大変です。バシネットが使える赤ちゃんは別として、横になりたいお子さんがいるファミリーにはおすすめしません。

またどうしても子連れが多くなるので、騒がしくなることも否めません。ゆっくり静かに過ごしたい方にも不向きかもしれませんね。

座席指定をしよう

予約と同時に座席指定が出来る場合は、とりあえず指定しておいても良いと思います。

方法としてはＷＥＢサイトで予約するか、ＴＥＬで予約するかになります。ただし予約した運賃クラスやマイレージの上級会員かどうかによって選べる席が違ってきますので、注意が必要です。

また、バルクヘッドやEXIT ROWはリクエストになり確約できない場合もあります。私の印象では人気の席は普通運賃や上級会員のみ選べるようになっているか、チェックイン当日に運が良ければＧＥＴできる場合が多いような気がします。

ワンポイント
　これも個人的な印象ですが、座席指定およびシートアサイン（座席の割り当て）には、ある種の傾向があるように思います。（エコノミークラスにおいて）

・普通運賃の乗客やマイレージの最上級会員が選べる席が最も多く、隣の席を空けてくれるシートブロックをしてもらえうこともある。（Exit　Row,　バルクヘッド、Cクラス開放席に座りやすい）

・普通運賃、マイレージ上級会員は機体前方にアサインされることが多い。

・ＪＡＬ悟空、ＡＮＡＧＥＴなどＨＰ上で選べる席は機体中央部、翼の上になることが多い。

・団体、ツアー客は機体後方部の席にアサインされる場合が多い。

・乗客が少ない時は、機体前方に多くの人がアサインされ、後方部には
乗客が少ない。

・人気の席でも事前に希望がない場合は、チケットの種類にかかわらず　
（ディスカウントチケットでも）チェクイン時に指定できる。

ちょこっとテクニック　How to get better seats
１．事前座席指定で好みの席を確保する。

２．もし希望の席を確保できなかったり、リクエストになる場合は、当日早めにチェックインをして航空会社のカウンターで交渉をする。

３．飛行機に搭乗後に希望の席が空いていたら、客室乗務員の了解を得てから席の移動をする。

座席別取り方テクニック

Ｃ開放席
ビジネスクラスの席にエコノミー運賃でも座れるとあって、大人気の席です。

グアム、サイパン、ホノルル線に設定が多く、もし自分の乗る飛行機にその設定があればトライする価値ありですね。開放があるかどうかは、航空会社に聞くと教えてくれます。

座席指定の手順としては
１．予約時に指定できるようであれば、確保する。
ただし、C席を指定できるのは普通運賃や、ゾーンペックスでも高い運賃のチケットを持っている人、マイレージクラブの上級会員が優先になることが多い。

２．予約時に"お客様のチケットではお座りいただけません"といわれたら、とりあえずリクエストだけでも入れておきましょう。

３．当日は早めに空港カウンターへ行ってC開放席に座りたいことをやんわりと伝えましょう。

ちょこっとテクニック
サイト内の予約クラス別検索で予約クラス別に検索すると該当するフライトが分かります。

例えば成田発サイパン行きのジャルウェイズを調べると、この様な表示がでてきます。

どうやってモノクラス（設定がエコノミークラスしかないフライト）の飛行機かを見分けるかというと、Cabin classの表示をみるとすぐに分かります。飛行機の予約クラスでは通常、ファーストクラスはFやP、ビジネスクラスはCやJと表記され、エコノミーはYです。

上記の表を見ると、キャビンクラスはY（以下B,M,K全てエコノミー）しか表示されていないので、この飛行機ではエコノミークラスしかないことが分かります。また、機材はボーイング７４７であることも分かりますね。（残念ながらコンフィギュレーションは分かりませんが）ただ、Cクラスの席があっても、航空会社の判断でエコノミークラスには全く開放しないこともあるようです。従ってモノクラスであっても必ずCクラス開放があるとは限らないようです。

ちなみに同じ日のノースウエストにはJ・Cの表示があるので、このフライトには
ビジネスクラスの設定があることが分かります。

周りに人がいない席（エリア）
この席（エリア）に座れれば、エコノミークラスでも横になって？寝ることができるので、私は大好きな席です。（笑）でもこればかりは時期や路線、運によるので必ずゲット出来る訳じゃないけれど、ちょこっと努力してみても良いんじゃないかな？と思います。

１．予約時に飛行機の込み具合をチェックする。（航空会社に聞くと教えてくれます）

２．事前座席指定で空いているようみえても、実はかなり込んでいることもあるので、事前座席指定はとりあえず好みの席で取っておく。上級会員で隣の席をブロックしてもらえる時はブロックしてもらう。（もしくは当日ブロック）

３．出発直前まで搭乗率をチェックする。満席に近ければ一人で何席もゲットするのは難しいので、今回はあきらめましょう。

４．搭乗率が低いようであれば（その見極めは難しいのですが・・）、当日の空港カウンターでまずは交渉してみましょう。
・今日の搭乗率はどれくれいか？
・できればあまり人の座っていないエリアに座りたい・・・
　私の印象では前方エリアは個人客で、後方はツアーや団体客がアサインされることが多いので、その中間が比較的空席が目立つような気がします。その辺りを狙うといいかもしれません。

５．ここまで色々書いてきたけれど、最終的にエコノミークラスでファーストクラスのように横になって寝るには、けっきょく飛行機に乗ってからの判断が運命の分かれ道なんですよね。４でせっかく周りに人がいない（と思った）席に座っても、後から人が乗ってくることがあるし、事前座席指定やカウンターでアサインされた席の周りは乗客が多くて、そのほかに明らかに空いているエリアがあるかもしれません。

飛行機に乗ったらまず、空いている席がどのくらいあるかチェックしましょう。
でも、空いているからといって席を移動するのはちょっとマナー違反ですね。後から人が乗ってくることもあるし、まずは席を移動してもよいかどうか客室乗務員に相談しましょう。人によっては離陸前、ドアが閉まった後に移動してもいいですよ〜と言ってくれますので、そんな時は乗務員の案内に従って直ちに移動しましょう。離陸後の移動は、シートベルトのサインが消えてからが勝負！です。サインが消えたらすかさず空いている席へ移動してマイシートを確保しましょう。でも大の大人が空いている席を取り合う様子ははたから見ると椅子とり合戦のようで笑っちゃいます。あまりやりすぎないのがスマートでいいですね。

座席指定に関しては、色々な掲示板等で話題に上っていますが、"もし少しでも良い席に座れたらラッキー"程度に考えて、それを考えるのも旅の楽しみと捉えるくらいが良いんじゃないかなぁと思います。

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