リコンファームができない！
Ｍさんファミリーとプールで過ごす
帰国する28日の朝になって航空機の予約の確認をするのをすっかり忘れていたことを思い出しました。私は自分たちの乗る飛行機が果たして定時に飛ぶか、自分たちの予約が確保されているか確認するのを忘れていたのです。
基本的にシンガポール航空、関連会社のシルクエアーは飛行機の予約の再確認（リコンファーム）は必要ありません。しかも私たちは自分のPCを持参していたので『何かの時はインターネットで情報を取れば大丈夫だろう』とすっかり油断して航空会社の現地連絡先（電話番号）を調べておかなかったのです。
さらに出発前に航空券と一緒に『シンガポール航空海外ホットライン』というシンガポール航空利用者が万一海外で困ったときにコレクトコールで日本に電話をかけられるカードを持っていたので、万一の時はここへ電話をかければいいよね…とすっかり安心しきっていました。
朝になって慌ててフロントへ行き電話帳でプーケットのシルクエアーの番号を調べてもらいました。ツアーカウンターで1回５バーツの電話を借りシルクエアーへ電話をしてみたのですが、まだ朝の8時で電話はつながらず、オフィスが開くにはあと１時間以上待たなくてはなりませんでした。
"空港が混乱している"という噂を聞いていたので、この時ばかりは一刻も早くリコンファームをしなくてはならない！とかなりあせってしまいました。海外携帯はとても便利なのですが、やはり通話料が高い！１分間で175円もするので、ちょくちょく電話をかけるわけにはいきません。
SQの海外ホットラインがコレクトコールで電話がかけらるのを思い出し、通話料が無料ならとさっそく携帯電話で電話をかけてみたのですが『お客様が指定された番号は現在使われておりません』と何度かけても繋がりませんでした。『ホットラインなのになぜ？』とは思ったけれど、仕方がないので今度は日本のシンガポール航空予約センターへ国際電話をすることにしました（もちろん175円/分です）。
しかし東京のシンガポール航空の電話番号なんて当然持ってきている訳がありません。『そうだ、シンガポールのガイドブックに電話番号が載っているかもしれない』とガイドブック中を探したけれど、いくら探しても見つかりません。『ない、ない、どうしよう！リコンファームができない！』
見送ってくださったＭさんの奥さまの脚は傷だらけでした／マネージャーとスナップ／フロントから通りへ出て迎えのタクシーへ
夫が私のあせる様子を見かねて『ちょっと貸してみて？』とパラパラとページをめくると、あっという間に電話番号をみつけれくれました。慌てていた私はシンガポール航空東京予約センターの電話番号を見つけることはできなかったのです。"常に冷静"と思っていてもこんなちょっとしたことで慌ててしまものなんだとこの時あらためて思い知らされました。
タイより２時間進んでいる日本はすでに午前10時、すぐにシンガポール航空東京予約センターに電話がつながり、飛行機が予定通り出発することと自分たちの予約が間違いなく入っていることを確認しました。これで空港に無事にたどり着けば、飛行機には乗ることができそうです。
リコンファームも無事に済んだので、夫と子どもたちはプールへ、私はシャワーを浴びて出発の用意をしました。今日はMさんとお子さんたちも一緒にプールで楽しく遊び、プーケットでの最後のひとときをのんびりと過ごしました。
Mさんファミリーは同じ日に17時発のフライトで帰国予定でした。私たちの出発に際してはフロントまで家族で見送りに来てくださいました。
11時半にホテルをチェックアウトすると、ベルボーイが"タクシーのドライバーがすでに小学校の前で待っている"と言うので、『ホテルまで入ってきてくれないの？』と聞いたら、小学校から先はバリケードがあって車が入れないのでそこまで荷物を持って歩いてきてくれということでした。そこで大きな荷物はベルボーイに運んでもらい、私は子どもの手をしっかり握りまだ瓦礫や砂がが残るホテル前の道路をバリケードを目指し歩いていきました。道ではやっと大きな重機が入り、瓦礫の撤去作業が始まっていました。
私たちはタクシーに乗り込み、エアコンが効く快適なタクシーは空港へ向かって出発しました。私はだんだん後ろに遠ざかっていくパトンの街並を複雑な思いで眺めていました。
ちなみに
日本に帰国してからどうしてSQのホットラインがなぜ繋がらなかったのか気になって確認をしたところ、なんとそのホットラインは９月いっぱいで終了してしまい、年末にはすでに使用不可になっていたことが分かりました。これでは"緊急連絡先"の意味がありません。
このホットラインのカードは私が航空券を買った旅行会社が配布していて、私からのクレイムで初めて間違いに気づいたそうです。担当者が慌てた様子で"すでに配布済みのカードを急いで回収する、大変ご迷惑をおかけしました"と平身低頭でした。私のほかに海外でこのカードが使えず困った人が他にいなければいいのだけれど…