今回、NYではグランウンド・ゼロ(ワールドトレードセンター・サイト)は必ず訪れたいと思っていました。
前日の半日観光で立ち寄ったものの見学時間は5分くらいしかなく、この日の午後に再訪することにしました。
建設中のWTCサイト
一見すると工事現場のようです。
911の際に被害を受けた周辺のビルでは、未だに修復作業が行われているビルもあります。
目的地のビジターセンターの場所が分からなくて、WTCサイトの周りをぐるっと歩いてしまいました。距離にして2キロ以上はあったかも
歩いているうちにくしゃみが出始め、止まらない 空気はきれいに見えるけど、工事の埃が舞っているのかしら?
結局この後もず~っとくしゃみの連発でグシュグシュ状態 WTCサイトの工事関係者で粉塵被害に苦しんでいる人もたくさんいると聞いていますが、こんな短時間なのにアレルギーがひどくなるんだから、長くその場所にいる人は影響が大きいのかもしれませんね。
WTCサイトを囲むように立てられたフェンス。以前はここに追悼の写真等が貼られていましたが、今は全て撤去されすぐ近くの記念館に掲示されています。
ビルの一角の壁に救護活動中に亡くなった消防士をたたえるためのレリーフがあり、この日は花があがっていました。
9.11で犠牲になった方は2750人、そのうち343人が消防士だったそうです。
消防士のレリーフのすぐ近くにTribute WTC VisitorCenter(トリビュート・ワールドトレードセンター・ビジターセンター)がありました。
入場料は10ドル。もしWTCサイトへ行く機会があるならぜひ入場されることをお勧めします。(日本語のガイドフォーンもあったと思います)
入場してすぐの場所にはWTCのレプリカがあって、建築前から9.11までのWTCの歴史が上映されています。
9.11から倒壊後のWTCの様子。この辺りからすでに胸が苦しくなってきます
崩壊後の現場からは`あの日確かにWTCにいた人々‘の様々な遺品が展示されています。泥だらけのバックパック、熱で半分溶けているノートPC、社員証、鍵、家族の写真 etc・・・これはツインタワー南棟に激突したUA175便の窓枠だそう。
9.11直後から現場に貼りだされるようになった行方不明者の写真と家族の連絡先。以前はフェンスに貼られていたものが、今はこのTributeWTCに掲示されています。日本人の方の<Missing>の貼り紙が涙を誘います。
犠牲になった方々の写真が壁一面に貼られていました。
地下へ向う階段の途中には日本から寄贈された一万羽以上のの折鶴が展示されていました。
送り主は誰なんだろう?とネットで探してみたところ、
9.11 日本人犠牲者家族のためのホームページの関係者の皆様からの寄贈ということが分かりました。
トリビュート・センターで「折り鶴」の展示開始(‘07.4.30)
皆様のご協力で同センターに約1万2千羽の折鶴を送ることができました。荷物の開梱は主要関係者が立ち会って行ったそうです。「素晴らしい(Marvelous)」というメールがきています。
4月10日より一般公開が行われています。階段の天井から一本約2mの連が頭上を覆うように、側壁には2連をつないで4mの連が吊り下げられます。
5月22日にはオープニング・セレモニーが行われ、「ジャパン・ソサエティー」の代表者の挨拶などがある予定です。
私達の送ったもののほか、事件直後に現場近くに飾られていた千羽鶴や、3月に訪問した広島の高校生(伊東和重様の母校)が持参した千羽鶴なども飾られます。
センターの地下に休憩所のようになっていて、感想やメッセージを書けるようになっています。ビジターが書いたメッセージの一部は展示もされています。
ビジターセンターは決して広くはなく展示物も多くはありませんが、911の現実、人々の悲しみや思いがひしひしと伝わってきて心にズシンと響きます。
現在のビジターは仮のもので2010年にはNational September 11 Memorial & Museum,がオープン予定でこちらにはより多くの資料が展示される予定だそうです。
2010年以降、もし再びNYを訪れる機会があるならば、新しいメモリアルにも足を運んでみたいと思っています。
私もあの日・TVを見いていました。が、最初、映画なのか現実なのか頭の中が混乱して背中がゾクゾクしました。
私もこの目で現実を見てきたいと思います。
日本でも毎日のように殺人事件がおきていて、罪のない人達の命が・・・
年頃&思春期の子供を持つ親として、「命の大切さや思いやりの心」を、もっと伝えていかなくては・・・と思います。
ミーさん>
私も今回のブログを書くにあたり、Youtube等で9.11の映像を再度見てみました。中にはまるでハリウッド映画のように現実感のない画像もありましたが、Tributeセンターで見たものは確かに事実を記録したものでした。
ここは大人ばかりでなく、子どもにもぜひ見せたいメモリアルのひとつです。