夏の沖縄旅行で初めてバニラエアを使ってその安さに味をしめた私。今回も札幌片道2500円のチケットを買って、旅費はひとり1万円の気軽な1泊2日の旅~♪とお財布と携帯電話だけ持って出かけた札幌ですが、なんとバニラ利用4便目にして欠航(バニラによれば大幅な遅延らしいけど)の憂き目に遭ってしまったのです
LCCならでわのドタバタの欠航劇、幸い翌日も休暇を取っていたのである程度余裕を持って事の成り行きを眺めていたけど、いろんな意味で勉強になる出来事でした
きっとバニラは今後も使うだろうから、忘れないうちに今回の顛末をTwitterでのツイートを交えながら書いてみたいと思います。
○日程
11月28日 JW905便(12時50分・成田発→14時35分・新千歳着)
→ 往路は何の問題もなくしかも新品の機材で快適なフライトを楽しむ。
11月29日 JW910便(20時05分・新千歳発→21時35分・成田着)
→ 20時近くなっても搭乗のアナウンスがなく不審に思う。
出発時刻を過ぎた頃、「使用機材(JW909便)の到着遅れにより、お客様の出発が遅れて申し訳ありません。新しい出発時刻は20時15分頃お知らせ致します」のとのアナウンスが入り、一気にざわめく乗客。バニラのスタッフから与えられる情報が少なすぎて、何が起こっているのか全く分かりません。
HPでJW909便の運行状況を調べるも、結果は定刻通り?定刻通りって19時25分をとっくに過ぎているのに、まだ飛行機は到着してないんだけど?
バニラエアのHPが全く役に立たないので、成田空港フライトインフォメーションで該当のJW909便を検索したら、20時15分の時点で出発予定時刻が未定になってる!
20時15分頃のアナウンスでも相変わらず「使用機材の成田空港出発および到着遅延により、お客様の出発が遅れ申し訳ありません。新しい出発時刻は決定次第ご案内致します」とどうして飛行機が遅れているのか、今後の見通しはどうなるのか、バニラからは相変わらず詳しい案内はありません。
この頃から行動力のある方たちは自分でネットで調べ、現在の状況を察知してバニラスタッフへ各自説明を求めている様子でした。我が家は幸いな事に、車は成田空港ターミナル直結のP3に停めてきたので24時間出庫可能だし、翌日の11月30日も休暇を取っていたので、もし翌日にフライトがずれこんでも大きな影響はないため、事の成り行きを見守ることにしました。
でも、どうしても今日中(11月29日中)に東京へ戻らなくてはならない、もしくは欠航を避けたかった人は、バニラエアで帰ることは諦め、新千歳発最終21時のジェットスターやエアドゥのチケットを買い直してさっさと飛ばれたようです。また、今夜中に飛行機が飛んだとしても、成田到着後に自宅までのアシが無い人は今夜飛ぶことは諦め、翌日便への振替をし各自宿泊先を手配し搭乗エリアを出て行く方も見かけました。てもちろんこの時点でもバニラからはこのような代替便(といってもお金を払うのは乗客だけど)の案内も今後の見通しのアナウンスも全くありません。
こちらはたまさか@放浪さんのツイート https://twitter.com/tam_kud 彼はこのあと私のツイートにリプライを付けてくれた方ですが、素早い行動で無事に21時発の東京行きエアドゥに搭乗されました。
20時15分の時点でJW909便が成田を離陸していないと言う事は、新千歳到着は早くて21時40分頃。そこから機内清掃して折り返し成田に飛んだら、どう考えても成田の到着門限の23時を過ぎちゃうよね?
門限を過ぎた場合の対応が気になり、いよいよ私もバニラエアのスタッフにその辺の状況を聞いてみました。
するとスタッフが成田空港の到着時刻延長申請をして26時までは着陸が可能になったこと、そして空港ロビーの夜間開放許可を取ったことを知りました。でもそんなアナウンスは一切なくスタッフからの情報は常に後手後手で、みなさん呆れ返っている状況でした。
気の毒だったのは外国人ツーリストのみなさんです。バニラからの状況説明は日本語のみで、英語のアナウンスはディレイしますという簡単なものばかり。日本人でも何が起こっているのかよく分からないんだから、外国人にとっては余計に何が何だか?状態ですよね。中には‘英語で説明してくれ’とカウンタースタッフに詰め寄っている人もいましたね(まあ、それは当然のことだと思うけど)
この時点では、23時は過ぎても今夜中に成田に到着できるものだとばかり思っていたので空港に泊まるなんて全く考えておらず、びわんさんからいただいたツイートで初めて空港内に滞在型の温泉施設、新千歳空港温泉があるのを知ったという呑気さでした(びわんさんに感謝ですね)
この写真の時刻を見ると21時20分となっているので、確かこの頃にスタッフに直接聞いて、成田空港が濃い霧のために航空機が出発できないでいること、到着待ちのJW909便が成田の離陸待ち2番目になっていることを知りました。
我が家は翌日のバニラ便への振り替えは全く頭になかったので聞き逃していた可能性はあるけれど、この頃から翌日11月30日JW902便・新千歳発10時15分をはじめ、翌日以降、2週間以内のバニラ便への無償振替え手続きの案内をしていたようです。
小さなお子さん連れのご家族で今夜のフライトで帰るのを諦め宿泊場所の確保をしたのち、翌日の902便に振替するべく搭乗エリアを出て行った方も見かけました。
そして待望のJW909便は21時22分にようやく成田空港を離陸したようです 順調に飛べば23時前には千歳に到着するから、それから折り返し飛べば成田の門限26時に何とか間に合いそうだね
この状況で痛感したのは、自分の置かれた状況そして今後どうすれば最善なのかを知るには、航空会社からのアナウンスを待つのではなく、積極的に自ら行動すること、的確な情報を仕入れて自分で判断を下すこと、その為にはネットに接続できる環境が必須であること。そして電源を確保することだと思いました。
そうこうしているうちに、JW909便が22時43分に無事に千歳に到着したようです。成田発の乗客もまた3時間近くの遅延で疲れた顔でぞくぞくと飛行機から降りてきました。23時近くに新千歳空港に到着してみなさん自宅やら滞在先まで行きつけるのかしら?
なんて降りてきた人たちの心配をしつつも、やれやれ、やっと帰れるよ~と搭乗口付近で待機しスタッフに「搭乗時刻は何時ごろですか?」と聞いたところ、
成田空港近辺の霧が更に酷くなったため、現在キャプテンも含めて協議中なんだとか。
この頃には、バニラエア新千歳のマネージャーらしい男性も登場し、何だか物々しい雰囲気になってきました。
キャプテンの最終判断が間もなく出ますので、もう少しお待ちください・・・とは例のマネージャー氏。何とか飛んで~~~!!お願い~~~
そんな願いも空しく、キャプテンの決断は【今夜は飛ばない】でした