バニラエア欠航（遅延）の顛末　その３

「本日のＪＷ910便成田空港行きは欠航ではなく遅延となります。新しい出発時刻は11月30日14時45分です。なお、明日11月30日ＪＷ902便・新千歳発10時15分発へお振り替えご希望の方は１階到着ロビーのバニラエアチェックインカウンターにてお振り替え手続きを承りますので、カウンターまでお越しください」
バニラエアからのアナウンスを聞いてびっくりした私。予定便はなんと１８時間５０分の遅延だって　マネージャー氏によるとその理由は【キャプテンのインターバル】なんだそう。キャプテンの最低休息時間が決まっているそうで、そのインターバルによって出発便の時刻が決まるんだとか。まあＬＣＣは最小限の人員、機材でまわしているからこんな理由もありなんだと思うな。
・・・なんて納得してないで、まずは振り替え便の確保が先決だわ
この時点で搭乗エリアにいた人も大勢いて、中にはバニラのスタッフに詰め寄り、全く状況が分からないと激怒しているサラリーマン風の年配男性もいました。確かに彼の言い分も分かるけど、こういう対応を含めてのLCCなんだから、レガシーキャリアと同じような対応を求めるのはナンセンス。ここでスタッフを叱りつけてレガシーキャリア並みの適正な対応を求める時間があったら、さっさと今後の自分の身の振り方を考え行動しないと。
いち早く保安検査場を抜け出してバニラのカウンターにダッシュしたかったのに、バニラのお姉さんが言うには
「１階のチェックインカウンターに行くには、一度この搭乗ゲートに入り出発ロビーを抜けて、そこから１階に降りていただきます。私がご案内致します。」と言うので、大人しく彼女の言うことに従って、振替を希望する皆さんと一緒に搭乗ゲートを抜けて大回りしてようやく１階のバニラカウンターにたどり着きました。
しかし、そこには・・・・

すでに振替えを待つ人で列ができていました。えっ？私たしか搭乗ゲートを真っ先に抜けてきたよね？私の前にこんなに人はいなかったよね？
するとダンナ「いや、遅延が決まった時点で搭乗ゲートじゃなくて、保安検査場を逆流して抜けて行った人を何人も見かけたよ。」
なぬぅ？保安検査場を抜けたら、１階のバニラカウンターなんですぐじゃん！わざわざお姉さんの言うことを聞いて遠回りしてきたのは一体何だったの？もう何でもアリの状態ですね
しかも１０時１５分新千歳発の残席はわずかだったらしく、もうこの時点で満席　遅延決定時のアナウンスでは振替を案内していたのに、実は振り替えられる座席はほとんど残っていなかったという・・・もちろんそんな案内はバニラからは一切なく。
自分の前で満席になってしまった人が「何とか１席でも空けられないか？」と交渉しているため、列は全然進みません。１０時１５分に振り替えられないなら、次の選択は１８時間４０分遅れのJW９１０便に乗るしかありません。JW９１０便に乗るにも振替え手続きが必要なの？それともこのまま解散していいの？状況が分からないまま、私の後ろには２０人以上振替え希望の人が１０時１５分発は満席になった事を知らずに並んでいます。
もうここでイライラMAXに達した私。「今夜のJW９１０便のチケットを持っていて、明日の１０時１５分に振替が出来ずに、遅延便の９１０便に乗る人はどうすれば良いんですか？」と大声で聞いてしまいました。
すると「本日のJW９１０便の搭乗券をお持ちで、明日の９１０便に乗られるお客様は特に手続きは必要ありません」と。
なんだ?、それなら延々と列に並ぶ必要なんてないんじゃん　それならそうと早く言ってよ????。そして、私の後ろに並んでいる人にも分かるように、ちゃんとアナウンスして下さい！！とお願いしました。ここで初めて拡声器を使って状況説明をするスタッフ。
１０時１５分発が満席になってしまったこと、そして９１０便への振替手続きの必要はないと知って、三々五々と散らばる乗客。そのうちの数人は私と同じ方向へ向かってダッシュし始めました。そう、新千歳空港温泉へ向かってダッシュです。狙うはベッドがある個室ルーム！わずか１１室しか無い部屋をめぐってまたもや争奪戦の開始です