東京マラソンが終わって3週間。なんだか夢の中の出来事のようですが、ランニングアプリに刻まれた数字を見ると、自分は本当に42.195キロを走ったんだなぁと実感します。
飲み会の酔った勢いで申し込み、当選メールを受信するまで自分が応募したことさえ忘れていた東京マラソン。
「当たったからには頑張って走る!」と10月から少しずつ練習を重ねていたのに、年明けに左足の甲、第二中足骨に疲労骨折を負ってからはほとんど走ることができず、不安で不安で仕方ない日々を過ごしていました。
大雪でも降って、いっそ大会が中止になればいいのに
という思いとはうらはらに、当日は曇天で絶好のマラソン日和。いよいよ東京マラソンのスタートラインに立つ日がやってきてしまいました。 もうこうなったら否が応でも走り出さなくてはなりません😑
9:10分のスタートの号砲から遅れること20分。最後尾Lブロックの自分がスタートラインを通過したのは9時30分頃でした。
スタートしてからは走ることに精一杯で、途中の画像はほとんどありません。
でも、Youtubeにアップされている動画をよ〜く見ると、自分が写ってて面白いです、見つけるのが大変なんですけどね😅
スタートから3.9km地点の市ヶ谷の防衛省前では、音楽隊による忍たま乱太郎の勇気100%の演奏で元気をもらい。
最初の目標だった5.6キロの関門を通過したのが10時16分頃。
閉鎖まで残り14分と一見余裕があるように見えますが、この後は常に閉鎖時間との戦いでした。というか、関門時刻を頭に入れずに走っていた為、後から自分のタイムと閉鎖時間を照らし合わせた時に、毎回残り数分で通過してたことに気が付きぞっとしたという、、、
関門時間と走るペースについては別に書きたいと思ってますが、スタートから30キロくらいまではだいたい1キロ8分30秒ペースで走っていたようです。
そして、完走のためのヒント【5キロゆっくり走って、5分早く歩く】ですが、
実際はほぼ5キロごとにある関門までは走り、通過した後に栄養補給をしながら3分ほど早足で歩き、また次の関門までゆっくりでもペースを崩さずに走る、振り返るとそんな感じでした。
大勢の観光客に見守られながら、自分も観光客になったような気分で雷門を写真に収め、
15キロのチェックポイントはスカイツリーが正面に見える!
10キロ地点に次ぎ、16キロ付近で待っていてくれた夫。競技ランナーだった夫と結婚した頃は自分がマラソンを走るなんて夢にも思ってなくて、いつもは沿道の人だかりにいる自分が、今日は応援される立場で走ってて、なんだか不思議な感じがします。
19.7キロの関門は10分前通過と比較的余裕がありました!これで余裕ですから、他の関門はどんだけギリギリだったかという事ですよね💦
20.5キロの折り返し地点を過ぎ、東京マラソンハーフの部と勝手に命名してた21キロまであと少しです。半分走れれば御の字♪と思ってたけど、自分は欲深い人間なんでしょうね、
せっかく半分まで走ったんだから、あと半分走らないのは勿体無い❗
練習で16キロ以上走ったことがないのから、この先は未知の世界。でも途中で止めたいとは一度も思わず、半分まで走ったことが逆に最後まで走る原動力に繋がったようです。
22キロ地点で夫が差し入れてくれたあんぱん。彼には大福、バナナ、おにぎり、予備のパワージェルやアミノバイタル、飴、そして予備バッテリーを持ってもらい、この私設エイドステーションが大活躍でした!
私のような遅いランナーがオフィシャルの給食ポイントを通過する頃には、用意されているはずの塩飴や羊羹、ゼリーやパンなどはすで跡形もなく、口にできたのはミカンとプチトマトだけでした☹ オフィシャルの給食をあてにしてたら、自分は完走できなかったと思います。
それまでは遅いながらも快調に進んでいたのですが、さすが未知の世界、21キロを過ぎた頃から沿道の応援も少なくなったような気がして、徐々にペースが落ちていくのが分かりました。後から見ると、ここから28キロくらいまでは1キロ9分以上かかる区間もあって、歩くことはなかったけれど、今思えば精神的にキツかったのはここの区間なのかなと思います。(肉体的にキツかったのは37キロ過ぎから)
たぶん、このままのペースだったら、有楽町駅ガード手前の30キロ関門はアウトだったかも😣
でも、ここが東京マラソンの凄いところ。28キロの日本橋の交差点を左に曲がると銀座のメインストリートに入るんです!完全に交通規制された道の両側には名だたるデパートや高級ブランドショップが名を連ね、沿道の人の数も一気に増えます。
銀座のど真ん中を走るカ・イ・カ・ン♪
大勢の人に見られているという自意識過剰もあいまって、銀座に入ってからはペースが7分台後半にアップ。30.1キロの関門を残り3分でクリアしました😅
30.1キロ関門直後。ビデオを改めて見ると、自分が通過したほんの数分後に関門が閉鎖されてる😣。機動隊車両の後ろには黄色いはとバスが並んでて、常に関門通過がギリギリだった自分はあの収容バスに乗るか乗らないかの紙一重のところだったのね💦
でも、まだ安心できません。次は34.2キロの関門をクリアしないと。
30キロ過ぎからは反対車線を走るゴール直前のランナーが目に入り、私も中央分離帯を乗り越えて一気に40キロ地点にワープしたいよ。
幸いだったのは、30キロ過ぎても足が止まらなかったこと。でもすでに脚は重く、道路に落としたものを拾うのにも膝が曲がりません。
沿道の応援がひっきりなしの東京マラソンでは大勢の方がチョコレートや飴、ドーナツなど色々な物を差し入れてくれます。私は自分で食べ物を用意してたからこれらをいただくことはなかったけど(大好物のカマンベールチーズだけは思わず手が出ちゃった)、それ以外に個人でスプレー式の消炎鎮痛剤を持って応援してくれる方が大勢いて、このスプレーには何度も何度もお世話になり、本当にありがたかったです。
34.2キロの関門を超えた所で夫に再会。無事に関門を越えられた安堵感で、夫の姿を見たら涙が出そうになってしまいました😢
この後、夫と会うのはゴール後かと思いきや、どうやって道を渡ったんだろう?36キロ地点で再び待っていてくれました。
東京メトロの1日券を買い、慣れない地下鉄を乗り継ぎながら10・16・22・30・34・36キロと6回も沿道にあらわれて応援してくれた夫。彼のサポートがあったからこそ乗り切れた東京マラソンだもの、もう感謝しかありませんね。
34キロの関門を超えてしまえば、次の関門まではかなり余裕があることが分かっていたので、品川を折り返した36キロ過ぎからはもうゴールが射程距離内に入ってきた安心感もあって、途端に脚が動かなくなってしまいました。
気持ちは走りたくても脚が前に進まず、200m走っては100m歩くの繰り返し。
スタートしてから6時間以上経って、風が出て気温もグッと下がって寒いだろうに、ボランティアのサポートは続きます。一般の応援もさることながら、東京マラソンでは大勢のボランティアの方々に支えられ、そういう意味では安心して走れた大会でした。まさに至れり尽くせりという言葉がぴったりです。
うわ〜、信じられない!とうとう40キロまで来たよ!!
ゴールが見えてきたので、ここでツイート。でも走りながらだから変な文章になってる^^;
日比谷に戻りティファニーの角を曲がると、そこには素晴らしい世界が待っていました。
ゴールまであと1キロ、石畳のおしゃれな丸の内仲通りの沿道を埋め尽くす大勢の人・人・人。
「あともうちょっと、最後まで頑張れ!」「凄い!かっこいいよ!」
なんだ、この大声援は〜〜!!まるで自分がドラマの主人公になったかのようなハイタッチの連続。もうね、最後はこの応援に走らされたような感動の嵐。
最後にこんなサプライズが待ってたとは、東京マラソン、凄いです!!
感動の花道を過ぎると、いよいよゴールは目の前です。このビデオを見るたびにちょっと苦しくなってしまう😅
6時間41分(ネットタイム6時間20分)とタイムは超遅いけれど、派手に両手を上げて全身で喜びを表現する、これ一度やってみたかったんですw
4時間35分前に設楽裕太選手が2時間6分11秒で日本新記録を出した同じゴールを踏めるってある意味凄いですよね。
ゴール後はゼッケンの色ごとに荷物のピックアップ場所が指定され、ランナーが迷うこと無く整然と動ける動線ができていました。
同じくらいにゴールしたおじさまとお互いに写真を撮りあい
うわ〜、本当に完走したんだね。
疲れ切って声も出ず、トボトボと歩くランナーに次々とボランティアの方が完走メダルとフィニッシャータオルをかけてくれます。
ゴール後途端に寒くなった身体に保温のアルミシートはありがたいサービスでした。
ランチパックやポカリスエットが入ったバックを受取り、新宿で預けた荷物をピックアップすべく、日比谷公園まで歩きます。この時はまだ脚が動いていたんですよね。
荷物を受け取り着替えを済ませた所で先に日比谷公園で待っててくれた夫と合流し記念撮影。霞が関駅から地下鉄に乗って、車を停めてある新宿のセンチュリーサザンタワーに向かいます。すでに階段の昇り降りで脚が曲がらない・・・。
ようやく車に乗り込んで、夫の運転で一路我が家へ。帰りは爆睡かと思いきや興奮してたんでしょうね、疲れているのに全く眠れませんでした。
長い長い2018年2月25日がこれで終わりました。
5キロ以上走ったことがなかった自分がひょんなことから東京マラソンを走ることになり、というか当選したことを最初は内緒にしていたくらい、完走なんてとても出来ない!と思っていた東京マラソンですが、走り終えての感想は、
諦めずにスタートラインに立って良かった!
東京マラソンの素晴らしさを全身で感じることが出来て良かった!
完走できて良かった!
夫や仲間やボランティアや応援してくれた全ての人に感謝!
当選しなければこんなに沢山走ることはなかったし、寒い冬の夜に外を走る気持ち良さを知ることもなかったし、何より42.195キロを完走するという達成感を味わうこともなかった。
東京マラソンが終わり再び‘走らない’日常に戻ってしまうけれど、時々は走りたいなと思うし、機会があればまた東京マラソンを走ってみたいです。
次回は夫と一緒に応募しようと思っていますが、当てようとするときっと当たらないんだろうなぁ・・そんな風に思います。
感動いただきました、夫婦の絆&愛♡最高♡、足は完治しましたか?
今日は真冬で寒いです。
友さん、おはようございます〜!
まさか完走できるとは思ってなかったから、自分でも驚いてます。
応援ありがとうございました♪脚はもう大丈夫です!
今日は20℃を超えるようですね。
もうそちらは桜が満開でしょうか。